安芸.石見地方神楽紀行

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zoom RSS 豊浜町豊島(呉市)にある室原神社秋例大祭  奴行列の復活と水軍の末裔が漕ぐ櫂伝馬

<<   作成日時 : 2013/09/27 17:11   >>

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漁師町、呉市豊浜町豊島にある室原神社の秋例大祭に行ってきました。
室原神社の年一回の大きなお祭りは、水軍の末裔が漕ぐ櫂伝馬が数隻でて船を操る技を披露することで有名です。今年は四半世紀途絶えていた「奴行列」が復活するという情報を得て、前日からデジカメバッテリーや新しいメモリーや車のガソリンを十分にして早朝島を目指しました。

豊島は、人口2100人たらず、島の広さ11.6K平米たらずで、主な産業は漁業です。今は陸路本土から車で走れますが、2007年ごろまでは瀬戸内の孤島の一つでした。以前はフェリーの便も多くなく、ここに行って帰るのは一日仕事でした。後に詳しく記載しますが、本土から最初の島(蒲刈島)に安芸灘大橋という有料の橋が渡り、ここは随分と楽に渡ることができるようになりました。
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当方は、広島市内から呉市を通過し、広町を経由して仁方へ。仁方の「安芸灘大橋」(有料)に入り、下蒲刈島へ。ここから「蒲刈大橋」で上蒲刈島へ渡り、さらに「豊島大橋」で今回の目的地豊島に着きました。当Blogで以前ご紹介しました汐待ちの町並みで有名な大崎下島の御手洗は、豊島の隣の島になり、豊島からは「豊浜大橋」で繋がっています。豊島から先の大崎下島,平羅島,中ノ島,四国の愛媛県岡村島(今治市)までの道を「安芸灘とびしま海道」と、愛称がつけられています。

室原神社
ご祭神 品陀和気神(ほんだわけのかみ) 息長帯比売神(おきながたらしひめのかみ) 玉依比売神(たまよりひめのかみ)
由緒 創建年代は不詳。元和7年(1621)室木原八幡再興の棟札写しが伝わっています。本殿・拝殿は入母屋造り銅版葺。先の台風19号の被害で、本殿が崩れおちた為、信仰深い島民の世話主が中心となって寄付を募り、新しく建て代えたとのことです(60台後半ではありますが逞しい世話人の方に聞く)。櫂伝馬を漕ぐ若者の数人が、「室木原水軍」という名前を入れた半被をきていましたので、かつては、水軍の守り神として信仰を集め、奉られたのかもしれません。この神社で、有名な映画も撮影されました。詳しくは後ほど。


●『安芸灘とびしま海道』
 本土と芸予諸島を結ぶ8つの安芸灘諸島連絡架橋

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                                                     …「呉ナビ」より画像転用

●安芸灘大橋(有料)
 本州と下蒲刈島を結び、8つの橋で繋がる安芸灘諸島連絡架橋の中で、本土(呉)側に位置して、長さ1,175mの 有料の橋。普通車は少々お高く、往復すると1400円もかかります。自転車や徒歩でも通行できるよう、道路と完全に分離しており、安全でしかも無料で行き帰りができます。自転車ツーリングが最近盛んで、近くのしまなみ海道を表とすると、裏しまなみとして最近ファンが増えています。車では、本土の呉からでは安芸灘大橋で料金を支払うと 、この先の島々を結ぶ橋は全て無料で通行できます。あと、一本完成すれば、この橋を渡って、本土、四国を結ぶ しまなみ海道の途中に繋がることができ、楽に四国に渡ることが出来ます(現在は一部フェリー)。

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●豊島大橋
 2002年の着工。当初は有料の予定でしたが、採算がとれる見通しがつかないことから、一般道路として無料に。2008年11月に開通。上蒲刈島と豊島(豊浜町)を結び、長さ903mあります。(左が豊島、右が上蒲刈)
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●豊浜の漁村…非常に近代的に整備された港
 当方が若かりし頃、伯父に連れられ訪れた際の記憶では、木製の桟橋に木製の漁船が犇いていました。
 当時は、橋もなく、ここは瀬戸内の孤島で、一日数便の渡船を利用。
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●お昼からの祭りを待つ…漁港を飾る大漁旗
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                                    遠くの橋が「豊浜大橋」。大崎下島と繋がっています。

●水軍の末裔が漕ぐ「櫂伝馬」…神社例大祭と翌日の恵比寿祭りの主役
 櫂伝馬は、櫂で漕ぐカッターボートで、親船と陸上との間の荷役や親船の出入港時の曳航などに用いた小船のこと。瀬戸内海では、水軍が多く用いました。戦国時代、毛利と信長の戦いでも水軍の足として活躍しました。
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●豊浜町豊島小野浦集落の町並み(典型的な漁村集落)
 
豊島は3つの集落(山崎・小野浦・内浦地区)からなり、それぞれの集落で秋祭りを行っているようです。今回の室原神社は、小野浦集落のお祭りと聞きました。古くから瀬戸内海を中心とした漁場での小船を使った一本釣りを生業としています。漁法は小船を使った一本釣り漁法が主流でした。古くから、小船には夫婦で乗り込み、長崎、佐世保、遠く鹿児島まで出かけ、条件のよい魚市場に卸して生活していました。集落は、写真の様に道幅が極端に狭く、ご老人の手押し車どおしもすれ違えない感じです。住宅の玄関から縦に横に繋がったような迷路の道は、勝手口なのか庭なのか、公道なのかも区別がつきませんが、そこで住民と出会っても警戒の眼は向けられませんでした。都会では不審者として大事になりそう。迷路の中央付近には、ビールケースをひっくり返し腰掛けられるようにした場所があり、彼方此方で、ご老人が手押し車を側に談笑されている風景をみることができます。集落のご老人の方々は、一様に人懐こく、気楽に挨拶や会話ができる雰囲気。当方、首から3台カメラをぶら下げてGパン姿。孤島生活が長く皆さん警戒心が薄いのかもと勝手に納得。現地の人からは外部からの人間と、一目瞭然でしたが、違和感なく受け入れていただけ、祭りの様子やおばあさんの若い頃の様子を聞くことができました。こうして、地元のお祭りに早い時間にお邪魔し、地元のご老人にお話を聞くって楽しいですね。87歳の方は、若い頃旦那さんと二人で、佐世保方面まででかけ、豊島には年に数度帰ってこられた、といいます。ずっと小船での生活、外洋は海が荒れることもしばしばだっただろうし、よくやるよ、と感心しきり。この地の若者は、漁業従事者を除き、ほとんどが神戸や広島の都市部に出て就職し、フェリー乗り場や漁港に備え付けの駐車場は、祭りの朝、ほとんどが県外ナンバーで埋まっていた。余談だが、同じ瀬戸内の島でも陸から投げ釣りのできるとある島では、島中、道路の側に住民・営の駐車場が設けられており、全て1時間でも1日分の駐車料金を取ります。無人でもお金を入れる箱が入り口に用意されており持ち主が見回りにきます。観光客からお金を取ろうという意識の全くない、当豊島は、みな水軍の末裔として太っ腹?  島で出会った方々、みんなイイ人に見えました。島民の老人男性の多くは日に焼け、胸が厚く、筋肉質でたくましい。
小野浦集落は、苗字に’北○’と’西○’のつく方々ばかりで、室原神社に上がる階段の石塔や寄付された信者(檀家?)のお名前の大半が、北○さんと西○さんばかりでした。帰宅して、豊島ご出身の近所の方に聞いてみましたが、その方もご結婚される前は、西中さんでした。

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                                            お祭り前の「室原神社の鳥居」
室原神社は、秋は櫂伝馬船が主役の室原神社大祭、えびす祭。年はじめには弓射祭という水軍の元服を祝う行事が行われ、非常に水軍との深い関わりが強く感じられます。
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                                     10cmに近づいても逃げない、警戒心の乏しい蝶

●小野浦地区を散策し終わるころ、お昼を向かえ、神社に多くの人々が集まってきました。白装束の宮司さんの例大祭の神事が終わる頃、奴隊や神輿隊、太鼓などのパートに別れ、境内に揃いました。これから、境内をそれぞれが出て、今日のお旅所(恵比寿神社)まで、ご神幸です。
ちょっとその前に、当室原神社で撮られた映画のご紹介を少ししておきます。その映画は「男はつらいよ」の寅さん作品第27作「浪花の恋の寅次郎」です。対馬で商売をしていた寅さんは、27作のマドンナ役の松坂慶子(ふみさん)と出会います。このふみの出身地が、当豊島の設定でした。マドンナを訪ね旅に出た寅さんは、ふみの実家のお墓(室原神社の裏山)にでかけ、墓参りを終えた二人がそろって、室原神社の石段を降りてくるというものです。27作はまだ観たことがありませんので、是非今度ビデオレンタルしてみたいと考えています。

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                                     室原神社の本殿

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                                     四半世紀ぶりに復活した奴隊

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                                     獅子舞隊

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                                    櫂伝馬の櫓の奉納(お祓い・祭りの安全を祈願して)

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                                     出航の準備

●お祭り前の能書き、前書きが長くなってしまいました。
肝心のお祭りは、次回ということで、今回はこのあたりで。
前回、出雲出張紀行の、後半、日御碕神社や出雲大社の
掲載が飛んでしまい、申し訳けなく…、ここはあまり季節感
がないので、お祭りシリーズのあとでも、また。



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●当Blogにて初公開のレンズを今回使用してみました。
お気づきかとは思いますが、まあるく写っているのが、
魚眼レンズを使用したものです。
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はじめまして。ネットで検索途中で「豊浜町豊島(呉市)にある室原神社秋例大祭 奴行列の復活と水軍の末裔が漕ぐ櫂伝馬」についての記事にたどり着き、興味深く拝見させていただきました。

2年前の記事ですが、奴隊、非常に懐かしく思いました。
特に島の様子や描写(特に写真のアングル)が、ノスタルジックで、やっぱりここが自分のルーツなんだなぁと再確認させていただきました。
ありがとうございます。

ps 私は櫂伝馬も乗りましたが、やっぱり、奴隊が一番かっこいと思います。
proco_rossa
2015/09/11 03:32
懐かしいですね
るい13世
2015/09/18 11:49

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