ド素人親爺のバイクレストア奮戦記第2弾!HONDA TLトライアル レストア全記録簿  No.1

30年前のXL125R(エンジンXLR125R)のリストアは以前ご紹介して
います。実はXLより半年前、1台のオフ車(トライアル)が庭の隅に転がっ
ていた事から、今回のリストアNo2物語がスタートします。





2012年10月に我が家にやってきました。HONDAが世に出した最初のトライアルバイクです。
このバイクは、HONDA XL125Rパリダカ改が届いた約半年も前、
我が家の一員になっていました。

http://hiroshimakagura.at.webry.info/201305/article_2.html


http://hiroshimakagura.at.webry.info/201312/article_1.html
http://hiroshimakagura.at.webry.info/201304/article_1.html
http://hiroshimakagura.at.webry.info/201304/article_2.html


嫁入りしてきたエピソードを簡単にご紹介します。
2012年秋、ビジネス上お世話になっている、バイクが趣味の会社社長に連れられて行った
ところが広島の山奥にある広大な牧場でした。

そんな山奥に連れていっていただいた理由は、「なんでもいいから、林道を駆けれるバイク
は転がっていない?」との私からの希望からでした。

牧場主から、これなら持って行ってイイよ、って指差されたのが、HONDAが、約30年前に
生産を始めたTLというトライアル車でした。
牧場主が、牧場を走り回る為に、彼方此方改造され、ウィンカーとかライトなどの保安部品
はとっくに取り外され、紛失されていました。「ただであげるヨ、もうちょっとまともなのが見つ
かったら、連絡してあげるから」という有難いお言葉をいただき、(心の中は小躍り)よくお礼
を言ってその日はその場を立ち去りました。(後日、充分なお礼はさせていただきました)

それから1ヶ月後、軽トラの段取りがつき、自宅に運んできた直後、一回洗車した後の画像
を掲載しています。
火が入らなくなってからでも長い年月が経過したようで、いくらレストアベースといっても全く
ズブの素人の私くし的には、果たしてどうにかしたら動くようになるの?って感じがしました。

40年も前に、トライアル車として生産されたバイク。時を経て、改造を施されてトライアル
競技に使われたマシンは、もはや形を残していないものが多く見受けられます。
中古バイク市場では、すでに希少価値がでており、また熱心なTLエンスー達も沢山おられ
かなり人気のあるバイクと見聞きします。
画像


トライアルバイクとはどんなものなのか、簡単に触れておきますと、
欧米ではObserved trialsや、Motorcycle trialsと呼ばれ、あらかじめ人工的や自然の地形
を使った、セクションを、バイクでいかに足をつけずに走ることができるかを競う競技です。
二階建ての住宅くらいの高さの岩山などのセクションを低速で登ったり、体重移動で
数センチの幅のコースを直角にまがったり、かなりのバランス感覚と体力が必要な
スポーツの一種です。過去、当Blogでご紹介しましたエンデューロレースは、どちらかと
いうとモトクロスに近く、決められたコース内では何度足をついてもOKで、コースの
周回数を競うスポーツですので、競技の形態が異なります。
トライアル競技は、見ているには、こけたり落ちたり大変面白いスポーツですが、
いざ自分で走ろう、なんて考えると、結構痛い目にあってしまう敷居が高いものです。

直線コースが少ないエンデューロの試合で、偶に目にすることができます。
この画像は、テージャスランチでの一コマです。(なんと40台の女性。1周も廻れない男
どもを尻目に、何回かトコトコと周回されていました)
画像


画像


●このBikeは、スペインのGASGAS社のTXT Pro 250だと思います。少し前
 のタイプで、価格は 70万くらい!たぶん。(普通車の中古が買えます)


--------------------------------------------------------------------------------------------
★では、当方のレストア車をご覧いただきましょう。
まずは、我が家にもって帰り、一回目の洗車後の写真から。
画像
画像
画像
画像

                   ●エアクリーナBOX。ここは通常、スポンジ製のクリーナーが
                    あるはずですが、欠片もみあたりません。キャブが吸った?    
                    ※緑のガムテープに、取り外す順番と外したねじ類をマジック
                      で書いておきます。(後から作業が楽ですよ)


     ●あははは!あまりの汚さに、モノクロになってしまいました。しかも
       携帯電話での撮影画像です。(到着時点では、レストアする気が
       あまり起っていなかった。)
     ●ガソリンタンクと、座席部分が一体化している、FRP製品に
       換えられています。一部ガソリンの滲みもあります。なんと、
       座席が見当たらない!これは難儀じゃ。
     ●キックすると、まともな圧縮が感じられたので、エンジンはどうやら
       生きているようです。
     ●パッテリーが見当たりません。バッテリーレスにしてあるのでしょう。  
     ●メインハーネス以外、保安部品も何も見当たりません。  
     ●数年前まで走っていたらしく、タイヤの山はまずまずです。
     ●リアの後輪は、激しく岩にコツいたのか、1箇所凹みが確認されます。
       どうやら、他の車のを流用したらしく、純正より一回り太いものが
       填っています。
     ●あとから知ったのですが、このタンク、コンペティションタイプで
       これだけでもなんと、72000円也!

画像画像





★レストアの順番としては、どこから手をつけるのが
  正解でしょうか。
  この個体は、もともと部品点数も少なく、プラモデル
  のように組み立てが簡単そうなことから、外せるも
  のは外して、まずは、汚い
  錆落としから始めました



  
画像

                            *この絵はネット(海外)でみつけたものです。まるでプラモデル!


★錆落とし工程
・準備したもの
 (グラインダーが錆落としには最適ですが、自宅には万能のドリル
  ドライバーがあって、勿体ないからこれを活用することにしました。
  ドリルの先につく錆落としの各種ブラシを、広島市内
  の工具屋専門店で探してきました。)
画像

画像

                            ●通常、ドライバーをつける先に、このアダプターで
                              鑢のディスク等をつけます。
画像

                            ●このブラシが一番活躍しました。偶に手袋を巻き込んで
                              ずいぶんと痛い目にあいましたが。

--
画像


画像

                           
画像

                           ●フレームの赤い純正塗装の下地は、ほぼ赤錆状態でした。通常で
                             あれば、エンジンを降ろして、フレームだけで錆落とししますが、
                             手抜きしました(おかげで、重たいめをしながら裏にかえしたり、
                             上や下や、かえって大変な目にあいました)
                           ●仕事から帰って、夜露に濡れながら、家族から五月蠅い!
                             と怒られながら、錆落としに数か月もかかってしまいました。
                           ●ようやく、次の工程に入ることができました。
                             次は、錆止めの塗装です。

-------------------------------------------------------------------------------------------
★錆止め剤の塗装

・[ニッペ カラーさび止めスプレー 300ML グレー](約千円)3本
 スプレー缶の蓋に溜め、大・中・小 3本の筆で、フレーム全体を
 塗りました。最初は、薄め液で薄めたもので下塗り。数日後、
 二度、三度と厚塗りしました。
・錆止めのカラーは、上塗りする最終的なカラーにあわせる。
 たとえば、赤であれは、グレーかホワイトで下塗り。
 今回TLはシルバーにしたかったので、グレーを塗りました。
画像

画像

画像

*フレームが綺麗になるとエンジンの汚さが目立ちますネ。
画像


--------------------------------------------------------------------------------------------

★キャブレターの分解、清掃
エアクリーナーのスポンジを吸ってしまっている恐れもあり、
キャブを分解清掃することにしました。
・キャブクリーナー
 WAKOS/ワコーズキャブレタークリーナー 420mlを使用 1700円くらい

画像

                   
画像

                   ●真ん中のビンが、ジェットニードルピンです。
                    キャブレターセッティングでは、ジェットニードル
                    はガソリンと空気の混合気を調整する働きを
                    します。ピンの頭には5段の溝が掘ってあり、
                    Eリングが1本入っています。リングの位置は
                    下にいくほど混合気は濃くなります。
                    なぜか、ピンの頭のワッシャーが、最下段に
                    付いていたので、標準の真ん中に変更しました。
                    
--------------------------------------------------------------------------------------------
★フェンダーの塗装
・通常、この材質にラッカーを塗ると、振動等で塗装が割れ、剥がれ
落ちてしまいます。焼付け塗装とか2液ウレタンを使うとか、コンプレッサー
を使うとか、美しく塗装する方法はいずれも高価です。
当方、安上がりである程度満足できる方法を選びました。

画像


画像

①まず、フェンダーを外し、耐水ペーパーで下地を整えます。
②液体洗剤でフェンダーを洗い、指紋などの油脂を取り除きます。
③乾燥後、空気が乾いている日に、プライマー(塗装が付きやすくするための下地用塗料)
を均一に吹きます。黄色いカラーを上塗りしたいので、下地はホワイトです。
④完全に乾くのを待って、水研ぎをします。
⑤完全に乾いたのを確認し、黄色いラッカーを均一に薄く塗っていきます。
⑥晴天の日の昼間、数度(3回)黄色を吹き付けます。
⑦黄色いカラーが乾いたのち、透明(クリア)を吹き付けますが、
 当方、黄色の真ん中にホワイトのラインを入れ、ツートンにしてみたかった
 為、一度黄色をかけた後に、乾く前に真中にホワイトカラーをかけました。
 白の周りに、乾いていない黄色が滲み、いい色合いをだしてくれました。
--------------------------------------------------------------------------------------------
★フレームの最終塗装
・錆止めのグレーの上に、シルバーカラーを塗装しました。
 スプレー缶を5本使用しました。塗装期間は3か月。


画像

画像

*キャブのエアクリーナーは 大きめの缶詰を金切鋏で切り取り、
  胴体を自作。中には、電気店で購入したエアコン用塵除けクリーナー
  を二重に巻きつけ、タイラップで止めました。
  キャブとの接続部分は、市販の同径のエアファネルを装着し、二重の
  構造としました。少々の雨でもびくともしないでしょう。
画像

--------------------------------------------------------------------------------------------
画像


画像


--------------------------------------------------------------------------------------------

●次回は、いよいよ全貌が明らかになります。お楽しみに!

次回分のURL↓

http://hiroshimakagura.at.webry.info/201312/article_2.html


●●●●●HONDA TL●●●●●

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック