秋祭り神楽奉納 安芸太田町加計(長尾神社) 10月11日 『三谷神楽団』 No.1

 広島は前方は瀬戸内海に面し冬でも雪が降らない温暖な地域、後は中国山脈の壁で冬は2メートルを越す豪雪地帯でスキー場が集まる寒冷地域。今回の神楽紀行は、秋真っ只中、有名なスキー場が近い、広島の神楽のメッカ芸北の安芸太田町です。安芸太田町は平成16年に山県郡の加計町、戸河内町、筒賀村の2町1村が合併して誕生した、西中国山地の中央に位置した自然環境に恵まれた町です。町の名前の由来にもなった、太田川の源流域でもある町には、名勝三段峡等数多くの景勝地があります。すぐお隣は島根県の益田市になります。
 稲刈りが終わり農家が一段落する頃、各地域の氏神様では秋の氏神祭(秋祭り)を迎えます。鎮守の森への参道には、広島山間部特有の「奉献」や「奉寄進 ○○氏子中」の白黒の長い幟(のぼり)立ち、また秋祭りも近い週末になると、彼方此方の神社の本殿や神楽殿で神楽太鼓が聞こえて、否が応でも祭りに向け気分が盛り上がります。広島の神楽は、秋祭りには欠かすことの出来ない奉納行事(神事)のひとつです。地元の氏神様への奉納は、観客は舞人の家族やご近所の顔見知りですし、競演大会やイベントで呼ばれる神楽にはない何かホノボノとしてリラックスしたところが素敵です。優勝を争う競演大会の緊迫感もそれはそれで魅力ですが。
 秋祭り奉納神楽のはじまりは、大体夜九時くらいに、神事が終わって始まり、おしまいは早いところで、その日の0時か、長いところでは深夜二時くらいが通常です。浜田の方では、朝4時か5時まで舞いっぱなしの奉納もあります。以前は土曜日の夜九時からよく日曜日の朝七時迄というのも経験しましたが、最近は少なくなりました。土曜日から夜中中舞って、日曜日の夕方違う会場で舞っておられる団も中にはあります。神楽団の皆さんは金曜日までは各自お仕事をされた上で、平素週2~3回夜練習されて、週末は遠方に出かけ徹夜で舞っておられます。皆さん、ビックリするくらいタフです。団員の数が少ないところはお一人で出ずっぱなし、神を演じたり鬼になったり、太鼓を叩いたり一人何役もこなしておられます。寝ずに数キロの衣装を着てよくもまあ、あそこまでクルクルと舞えることよ、といつも感心して観ております。一晩で数キロ痩せたって聞いたことがありますが、うそではないようです。神楽団多しといえどもメタボな方はあまりお見受けしませんもの(笑)。
 
 奉納神楽の演目は、団や時間によって異なりますが、大体は「塩祓」や「神降ろし」「神迎え」「神楽」といった最初の場の清めの神事から始まって、最後は大体須佐之男命の「大蛇退治」「八岐大蛇」で終わるパターンが一般的です。途中、「恵比寿」舞いでは、恵比寿大黒さんが鯛を釣るのに、腰の籠に入れた撒き餌(飴やお菓子)を観客に撒きますが、近所の子供たちは、これを目当てにまってきます。神楽の里の子供たちは恵比寿の舞うタイミング(時間帯)をよく知っていて、実に恵比寿が始まる直前に、どこから湧いてきたのかというくらい一番前に集まってきます。同じ奉納でも、十年単位の大きなお祭りでは、紅白の小さな二つ入りのお餅をまくことがあります。こんな時は、私も撮影そっちのけで投げられた餅の行方を追っかけます。いつの撮影でも、恵比寿の画像が少ないのはこの影響?です。餅の入ったビニール袋の中には、景品番号が書かれた紙切れが入る場合もあります。
 
 前置きがとても長くなってしまいました。今回は、安芸太田町の長尾神社に筒賀村から「三谷神楽団」さんが奉納に来られました。その時の様子を何回か分けてご紹介します。

●三谷の広報ご担当anime様には、今回も撮影ならびにBlogへの掲載をこころよく承諾していただきました。有難うございました。三谷さんは、2007年度神楽グランプリ旧舞の部優勝,春選抜第8回吉和神楽競演大会優勝,第27回西部神楽競演大会(歴代優勝団体大会)  準優勝,第60回芸石神楽競演大会個人賞 ほかほか、今年も数々の競演大会で優秀な成績をあげられている神楽団さんです。

画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像


            ●次回、No.2に続きます…

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

かわいい

この記事へのコメント

k神楽童子
2009年12月13日 19:04
日々お世話様です。いつもHP拝見しております。今回念願叶って自費出版の運びとなりました。10月中旬より各書店にて販売してます。若き日の神楽師の物語でタイトルは「お神楽初恋巡演記」です。いち早く岩手県立美術館&図書館&博物館のライブラリー・書庫で配架になりました。また情報誌悠悠そしてFM岩手「岩手の本棚」でも紹介されました。近々には岩手日報&盛岡タイムス&毎日新聞に紹介される予定です。詳しくはblogとりら10・18記載(http://torira.exblog.jp/)神楽民族芸術見聞10・27記載(http://okuderazeki.at.webry.info/)参照願います。神楽を愛する多くの皆様に読んで欲しいと思ってます。是非お手に取り昭和の懐かしき情景が蘇えれば幸いです。
神楽童子さま
2009年12月13日 19:38
いつも閲覧いただき有難うございます。また今回はお知らせありがとうございます。大手の本屋で是非手に取ってみたいと思います。しし

この記事へのトラックバック